2014年4月18日金曜日

「木工の神様」

ワタクシ木工業界に入ってかれこれ24年ほどになりますが、いまだにお客様には驚かされます。もういい加減ベテランやと思っておるのですが、ワタクシの貧困な発想や経験など嘲笑うかのように、色々な仕事を持ち込んでこられます。現在受注の仕事もそんなんばっかりです。一生勉強やと言いますがホンマやわ!次から次と経験したことの無い仕事が来るのです。面白いと言えますが、一方でエンドレスに受験勉強と入学試験をやらされているような、緊張感のある日々とも言えます。(いささか、しんどくもアル。)しかしですね、このペースで80歳ぐらいまで仕事が続けられるとしたら、ひょっとして「木工の神様」になったりして。(なれへん、なれへん!)

2014年4月16日水曜日

合板

ワタクシの仕事に使う材料はほとんどが無垢の木材ですが、家具業界では合板を使うのが主流です。
皆さんは合板と聞いてどういうイメージを持たれるでしょうか。偽物?安物?そういう印象を持たれるのではないでしょうか。確かに大昔には合板は無かったわけですから無垢の木材の代用品とも言えるかもしれません。合板と一口に言っても様々な種類があります。ポリ合板、プリント合板、突板合板、などなど。ポリ合板は事務所とか病院とかの家具につかわれている白いヤツです。(ちなみに色は様々あるんですけどね。)プリント合板は木目調の柄などが印刷されている合板です。突板合板は薄くスライスした無垢の木材を下地の合板の上に貼ってあるモノです。この突板合板を使った家具は高級品と言えます。ですから合板と言っても様々なんです。よく合板のことをベニヤ板とか言っていかにも安物みたいに扱いますが、実は本来ベニヤとは突板、つまり無垢の木材を薄くスライスした板のことを言うのです。ヨーロッパではこのベニヤ(突板)を使った高級家具がよく作られています。街の中にベニヤ屋さんがあってローズウッドやウォールナット、チークなど高級材のベニヤ(突板)がたくさんおいてあるそうです。それを職人が様々なかたちに貼ってゴージャスな家具に作り上げるのです。このように家具の本場ヨーロッパはベニヤ(突板)の文化なのです。ね、合板と言ってもバカにできんでしょ?合板は色々な意味で合理的で合理的な西洋人には受け入れられているってことなのでしょうか。我々日本人は無垢板信仰から離れられませんけど、ワタクシは是々非々で使っていきたいと思います、と言っても、ご理解いただけないでしょうね、やっぱり。

2014年4月15日火曜日

「キュイーン、ガガガッ。」

このブログは業務日誌でありますので業務以外は投稿したらアカンのですが、相変わらずのネタ不足の為ご容赦を。

さて、ワタクシここのところ2カ月ほど歯医者さんに通っております。かれこれ25年ぶりの歯医者さん通いです。ちょっと前からかなり痛みがあったのですが、少し時間に余裕ができたのでやっと通院し始めたのです。
正直ワタクシ歯医者さんは、「大っ嫌い!」であります。(もちろん、歯医者さんの人格その他が嫌いというワケではありません。)あの「キュイーン、ガガガッ。」がとてつもなくオソロシイのです。普段、遠慮会釈無く木に対して「キュイーン、ガガガッ。」ってやっておりますがワタクシの口の中は話が別です。(当たり前ですけど。)
ところが、25年ぶりの歯医者さんは以前とは違ってました。「キュイーン、ガガガッ。」の音も小さいし、そもそもほとんど痛く無いのです!ビビりまくっていた自分が情けなくなるぐらいです。ここでも技術の進歩を見せつけられた次第なのです。
一方で、ワタクシ達木工屋は技術的に進歩しているんでしょうかねえ。乾燥技術、接着剤、機械などは大変進歩していると思いますが、手の技は間違い無く退化しているよな。まっ、あんまり難しいコトは考えんようにしましょうか。
とにかく、これで今後25年ほどは歯医者さんの厄介にならんですみそう、かな?(25年て、ワタクシ75歳ですか・・・。)

2014年4月14日月曜日

生徒さんの作品紹介

花粉症で鼻がズリズリのオオツキであります。エエ季節やのにどうにかならんのかな、ホンマ。

それはさておき、本日は生徒さんの作品紹介です。

神戸市東灘区からお越しのAさん制作のオーディオラックです。メチャシンプルですが、箱物の基本がギュッと詰まった作品です。クラシックな雰囲気とも言えるし、ちょっと和風とも言えるし、で、要するにどんなお家にも合うカタチではないでしょうか。

仕事の速いAさん、お疲れ様でした!

2014年4月11日金曜日

ガラスキャビネット

先日納品したガラスキャビネットの紹介です。

雑貨店様向けのジュエリー展示用ガラスキャビネットです。当初の予定より小さいモノに変更になったので、作る上では少々楽になりました。が、しかし、ドえらい手間がかかりました。そこのところの事情はここでは申し上げられません、悪しからず。

まぁ、品物としては良いモノになったんちゃうかと自分では思いますが、皆さんはどう思われますかな?

さて、「これで一段落、エエペースで仕事がデキるわ」、と喜んでいたのもつかの間、何やまたもや忙しくなってきました。ナンやらかんやらと短納期の仕事のオンパレードとなってしまいました。とにかく、ケガしないように気をつけつつ頑張っていきたいと思います。