2013年1月15日火曜日

モノ作り

モノ作りは楽しい行為というかナンというか、人間が根源的に持っている欲求を満たす行為ではないかと思います。それはプロであってもアマチュアであっても同じです。我々プロにとってモノ作りは飯の種ではあるのですが、本当のところを言えば、「何かを作りたい」、という欲求を満たしているだけのように思うのです。それがつまり、「モノ作りは楽しい」、ってことなのでしょう。儲からん、儲からんと言いながら嬉々として仕事をしているのはそういった所に理由がありそうです。さて、一方でモノ作りは厳しいものです。自分のした仕事の結果をモロに目の前に突き付けられるからです。そこには言い訳は通用しません。出来たモノが全てであるのです。いまだにワタクシなんぞは、自分の作ったモノに100%満足したことはありません。毎回出来上がったモノを見てはゲンナリしているのです。(お客の皆さんエラいすんません。)そして作ったモノにはその人の性格がモロに出ます。緻密で繊細であることを想像させられるモノ、おおらかで大胆であることを想像させられるモノ、アバウトでええ加減なことを想像させられるモノなどです。毎回ワタクシが自分の作ったモノを見てはゲンナリしてしまうのは、自分の性格のアカンところを見せつけられるからなのかもしれません。写真は、そういったワタクシの性格がモロに出た椅子2点です。皆さんはこれをご覧になってどう思われますかな?


2 件のコメント:

  1. 大槻先生

    この2つの椅子は確か名古屋のクラフト展に出品された作品と思いますが、先生の自信作と思っていました。
    私には色と言い形と言いザグリのメリハリと言い先生らしい素晴らしい作品と思います。しかし先生の性格がで出ているといわれても私には分かりません。

    モノ作りは楽しい行為で、人間が根源的に持っている欲求を満たす行為と言うのは最近少し分かるような気がしてきました。
    家族からも”なぜそんなに椅子ばかりを作り続けるの”と言われますが、色々と考えながら手を動かして作るのが楽しいのです。また作った作品を眺めたり触ったりするのがまた楽しいのです。

    さて、我が家の裏の作業場にもやっと電気が灯りました。40Wの長い蛍光灯を取りつけました。ホームセンターから傘付きの蛍光灯器具と鎖を買ってきて、アクリル天井の支えから釣るだけの作業ですが、説明書を読んだり、コードを買ってきたりで一日掛かってしまいました。久しぶりに半田ゴテやペンチを使いました。
    これからは日が落ちてもしばらくは木工が楽しめそうです。


    西宮市のSより

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  2. 西宮のSさんいつもコメントありがとうございます。

    この作品はそれなりに良いモノであると思いますので自信作とも言えるのかもしれませんが,気に入らない部分も満タンなのです。
    モノ作りには完璧は無いようです。

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