2012年5月23日水曜日

型板

家具作り等の木工作業では図面を書くところから始まる(デザインをする作業は別)のは以前に申しましたが、その後、原寸図を書かなければならないことも多いのです。例えばRのある椅子や複雑な箱物(箪笥など)等がそれです。箱物などはベニヤ板に部分別に原寸図を何枚か書いたりします。箱物の場合、この様に原寸図を書くことを盛り付けをすると言いますね。又、簡易的に長い棒に原寸の長さを書いたものを使うこともあります。この棒を盛り付け棒と言います。Rのある椅子やテーブルの天板等は原寸図以外に型板を作ることが多いのですが、これは工作上の必要以外に今後のための記録といった意味もあるのです。私の場合、定番シリーズや試作する時などは言うまでもありませんが、この先作りそうに無い物の型板でも作る事が多いですねぇ、ひょっとして何かの役に立つんとちゃうかと思ったりしてね。で、以下の写真にある様に型板が幾つもある訳です(箱物の盛り付けは別にあります)。これでも工房の引越しの時に半分以上処分したのですけどね。私のキャリアの中での財産とも言えますが狭い工房では場所を取ってしまう物であります。ウ~ン、やはり倉庫が要るな、無理やけど・・・。




1 件のコメント:

  1. 大槻先生

    確かに型板は財産と思います。教室には写真のようにたくさんの型板が高い場所に所狭しと下げられています。
    私たちの教材を作成するときも先生は脚立に上って適当な型板を探してこられます。

    私たち素人には蓄積がありませんので、曲線を墨入れするときは鉛を芯にしたビニール製の自在定規を使用したりします。
    結構いい加減ですが、自分で使用するので良いかと思ってやっています。これではいけないと思うのですが。

    盛り付け棒が出てきますが、どんなふうに使用されるのか興味があります。大きなたんすやカップボードなどを作成されるときに使用されるとのこと。機会がありましたらまた紹介をお願いいたします。

    西宮市のSより

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