椅子の背板など板を曲げる時大体二通りの方法で曲げるのですが、一つは蒸して木を柔らかくして曲げる方法、いわゆる曲げ木ですね。木を無駄無く使えますし木の目が切れることが無いので丈夫です。欠点を言えば多少曲げが戻ることでしょうか。もう一つは薄い板を曲げながら接着する積層曲げという方法です。この方法の良いところは曲げが戻ることが無い事と曲げるのにさして時間がかからないというところでしょうか。欠点は薄い板を取る為、歩留まりが悪いというところです。当工房ではこの積層曲げで板を曲げています。
さて、当工房での曲げ方です。まず所定のRに曲げるためにRの型が必要です。その所定のRの型一組で接着剤を塗った数枚重ねた薄板を挟んでクランプで締めるのです。本来は接着剤が早く乾いてしまうのでプレス機で無いと間に合わないのですが当工房ではクランプでやってしまうのです。なぜそんな事が出来るのか。ここで秘密兵器登場です。その名も鉄丸くん!この鉄丸くん、重さ百キロはあろうかというクソ重たい奴(こりゃ失敬)です。そして接着するやいなや、この鉄丸くんを力持ちの大槻くんが型の上にドスンと置くとあっという間に大方曲がるという寸法です。その後悠然とクランプを架けて終わりなのです。おかげで私は筋肉ムキムキになるというオマケ付きです(ウソ、ウソ) 。まあ、いずれにしても木を曲げるというのは面倒な事なのです。
大槻先生
返信削除驚きました。教室にこのような秘密兵器があろうとは。
まさに秘密兵器ですね!!
それにしても鉄丸君100kgあまり、落としたら怖そうですね。100kgは私はとても持ち上げられません。
先生はもしかして重量挙げの経験でもおありでしょうか?
鉄丸君は特注何でしょうね? なぜこんな形をしているのですか?とか色々疑問がわきますが、明日お目にかかれそうで楽しみにしておきます。
西宮市のSより