2012年6月30日土曜日

生徒さんの作品紹介

生徒さんの作品紹介です。オーソドックスなデザインの小振りな箱物です。いくつか引き出しのある小物入れといった様な作品ですが、これぐらいの大きさの箱物は作っていても楽しいのではないでしょうか。引き出しのある箱物作りは加工精度が問われますので神経を使いますが、組み手を工夫したり、引き出しの調子をカンナで削り合わせて調整したりと、正に木工の王道と言っても良い作業を楽しむことが出来るのです。こちらの作品は道具の仕立から慎重に進められたので概ねノントラブルで完成まで来たというモノです。材料のクルミも良い色合いで長く使っていただける良いモノに仕上がりました。Sさん、お疲れ様でした!



2012年6月29日金曜日

納品完了!

本日別注の椅子を納品して来ました。製作する前の段階からキッチリと手順をふんできたので何の問題も無く収まり、喜んで頂くことが出来ました。(ナンと本日はお客様の誕生日だそうですが、それも在って喜んで頂いたのかもな?)  こうゆう仕事はやっぱり手を抜いたらアカンのやと改めて思いました。しかし、納品の瞬間はやるべき事はやったつもりでもドキドキするものです。納品した時にお客様に気に入っていただければ先ずはホッとしますし、また何とも言えない嬉しさを感じることが出来ます。モノ作り屋にとってこの快感はお金には換えられないものです。(と言っても、お金が要らない訳では無い、スンマセンけどそういう事です。)  今回の椅子はちょっと特殊でしたが大変勉強にもなりました。見た目はナーンも変わったところも無い椅子に見えますが、今までのノウハウの上に工夫して出来上がったモノなのです。(詳細は企業秘密?)  エエ歳しとりますがまた一つ経験を積んで賢くなったと言うところですな。(たまに自画自賛することをお許し下さい。) 私、このまま九十歳まで続けてしまったら、一体どんな家具屋に化けてしまうのでしょうか?ちょっと長生きして見たくなりました。(笑)




2012年6月28日木曜日

昨日、次の仕事の為の材料が来ました。兵庫県産の檜です。某県庁からの仕事ですが内容は差し障りがありますので申せません。口先だけのエコロジストの私ですが年の内、それなりの回数この様な仕事を頂きます。この度の仕事は諸事情ありまして良い材料を使わなければならないので、仕入れた物は特上の大トロです。(言い過ぎかな?)  当然値段も大トロですので、大失敗するとエライコッチャです。国産材針葉樹の中でも檜はやはり別格ですな。(特に値段が) これからちょっとの間、当工房では檜の香りがするのですが、この檜独特の香りがアメリカ人には不快だそうです。要するにアメリカ人には臭いらしいのです。日本人の私には清々しい香りですが、所変われば好みも変わると言う訳です。モノの腐り安いこの時期、気分だけでも消毒されている当工房なのです。


2012年6月27日水曜日

止まったら死ぬのです

別注の椅子もようやく完成です。本日一回目の塗装が終わったので早ければ今週末にも納品出来そうです。他の急ぎ仕事等のため、少し中断していたのですがナンとか月末に間に合ったと言う所です。(あまりにギリギリでお恥ずかしい限りです。)  ホッとする間も無く次の仕事にかからなければなりません。急ぎ仕事を間に入れると当然こうゆう事になりますが、来た仕事は断らない主義ですのでいつまで経ってもこんな有様です。そのお陰でこうして仕事を続けて来られたのですから、有り難く思わなければなりません。んー?ナンか知らんけどテンション上がって来たゾ!この先仕事を頂ける限り、八十歳になっても九十歳になっても(そんなに長生きするつもりやったかな?)ぶっ倒れるまでやってやる!と、何故か気合いの入ってきた今日この頃でアリマス。(暑い時期になると戦闘モードになるのはナゼ?)


2012年6月26日火曜日

伝統工芸展

昨日は先日紹介いたしました伝統工芸近畿展へ見学に行って来ました。様々のジャンルの逸品が展示されていて大変見応えのある展示会でしたがやはり、木工芸に目が行ってしまいます。当工房木工教室の生徒さんの出展されていた作品も大変素晴らしい物でした。繊細なディテールで仕上げは拭き漆で、という正に工芸品です。その他指物、ひきもの、くりもの、と、どれもが大変な手間を掛けた工芸品です。私の作った物は作品ではあるが商品でありますのでこの様な工芸品とは大分違いますね。とにかく凝った作りでした。今後自分のモノ作りのために大変勉強になった展示会でありました。(写真撮影は禁止ですので写真はありません、悪しからず。)

2012年6月24日日曜日

展示会のご案内

本日はまたまた展示会のご案内です。七月の二十八、二十九日の二日間ですが当工房のご近所の商業施設であるエコールリラ岡場さんでの木工二人展です。私の他出展者のもうお一人は姫路で木工房を運営されている木工房円司の宮川真一さんです。この方は兵庫県産の杉、檜を主体にモノ作りをされている作家さんです。私などは、地域材を使わなければならないと口先だけで言っている輩ですが、宮川さんはそれを実践されている立派な方です。(ホンマにそう思う!) 今回、空きテナントのスペースでの展示会ですが人通りの多い場所なのでたくさんの人に見て頂けるのではないかと楽しみです。皆さん、御用とお急ぎの無い方は是非お越し下さい、御用とお急ぎのある方も是非お越し下さい。

2012年6月23日土曜日

完成間近

本日は木工教室土曜日コースです。ここのところ作品の完成が間近に迫っている生徒さんが多くなってきましたが、今日来られた神戸市西区のKさんご夫妻も後少しで完成です。三段引き出しの箱物ですが今日はいよいよ引き出しの組み立てです。慎重に作業を進められて来ましたが気合いの入る工程ですね。そして、直角を確かめながらの組み立てをトラブル無しで見事無事完了です。次回はその引き出しを削り合わせながらの調整ですが、緊張しつつも木工の醍醐味を感じる事が出来る工程では無いでしょうか。いよいよ佳境に入って来ました、西区のKさんご夫妻、最後まで締まって行きましょう!


2012年6月22日金曜日

大残業

本日は大残業です。でありますのでブログの方はこれで失礼いたします。


2012年6月21日木曜日

継続は力なり!(月並みで恐縮です)

当工房の木工教室では基本的には刃物の研ぎ方や道具の仕立て方から先ず始めます。そして次にこちらから与えた課題をこなして頂きます。それから、やっと自由課題(要するに作りたいモノ)へと移るのです。生徒さんには、まどろっこしくて大変申し訳ないのですがどれも大切な事ですのでガマンしてついて来て欲しいのです。道具や刃物は手の延長線上にありますので仕立て方は重要になりますし、いきなり難しいモノに行ってもうまく行かないので課題もこなして頂きたいのです。課題には基本的な木工の要素が入っているので大変勉強になったりするのです。ここまで来ると木工の手強さが分かってくるので、この後の自由課題は慎重にコトを進めなければならないと自覚しはるんと違うかな。(ひょっとして、木工が嫌になってしまうかも?)  覚えてしまえば、たいそうな事言うほどのもんでも無い木工の技術ですが(こんなこと言うたら名人や巨匠にシカラレルな・・・)、そこまで行くには少々時間がかかるのです。
写真は課題のスツールです。ほぞ組で出来ておりその加工は手加工のみです。みなさんそれなりに苦労されていますが、なかなかの出来にしてしまうのがちょっと驚きです。私の始めた頃と較べるとエライ違いですよ。このまま二十年ほどコツコツ続ければ私以上の木工屋です。継続は力なり、です。皆さん、続けて下さいね。


2012年6月20日水曜日

展示会のご案内

本日は展示会のご案内です。本日二十日から二十五日まで、JR大阪三越伊勢丹十階催物場、六階美術画廊にて日本伝統工芸近畿展が開催されています。この展示会に当工房木工教室の生徒さんが入選し出展されています。(ちなみに私は出展しておりません、悪しからず。)この生徒さんは木工ロクロと漆芸の作家さんでおられまして、何度もこのような立派な展示会に入選されている方なのです。スゴイ作家さんやなぁ。私がこんな作家さんに木工を教えているなんてホンマ恐ろしい事です。是非見に行って勉強させて頂こうと思います。木工だけでなく他の分野にも素晴らしい工芸品が数多く展示されていますので、御用とお急ぎの無い方は是非ご覧に行って下さい。


2012年6月19日火曜日

台風が来て思った事

本日は台風がやって来ました。当工房のある地域では少し風が強かったぐらいでさして影響もありませんでしたが、台風や大風が来るたびに、工房がブッ飛ばされるのではないかとドキドキします。なんせオンボロプレハブの作業場ですからね。しょっちゅう台風は来るし、東北の大震災もここ神戸の阪神大震災もそうですが大きい地震はあるし、ホンマ我々は自然環境の厳しい国土に暮らしているんですね。何度も何度も、地震や台風にさらされながら先人達はこれだけの文化や文明を作り上げて来たのですから日本人はスゴイなと誇らしく思います、最近特に。日本人は真面目で器用でとよく言われますがナンでか分かるような気がするな。コツコツと生真面目にせんと生きて来れなかったのかもしれません。私らの(私の?)仕事は遊びみたいなもんですが、実は私、日本人として恥ずかしくないモノ作り屋でありたいと密かに願っているのです。(似合わん事言うとるな、って?)


2012年6月18日月曜日

遊びが仕事?

昨日の木工教室は生徒さんが来られなかったので久しぶりに休みにしました。週末に木工教室をしているのでなかなか休めなかったのですがエライ久しぶりのオフというヤツです。世間並みに日曜日がオフだなんて何か変な感じです。ナニしたろかな、と思ったものの家でぶらぶらしているだけの事でミョーに落ち着きません。私は働き者でも生真面目でも、はたまた仕事人間でも無いのですが、まあーこんな有様です。ん~、どうゆうこっちゃろか? 私自身つらつら考えるに、私の生業である木工は遊びみたいなもんです。(木工業界の皆さんゴメンナサイ) でありますので毎日遊んでいるんやから休みや言うても休みの値打ちが無いのかもしれません。そうや!遊んで暮らしてるんやから休みなんか要らん、って訳やな、ちと寂しい気もするが・・・。
そして本日月曜日は一週間の仕事の始まりである、が、私にとっては遊びの始まりでもあるのです。(笑)


2012年6月16日土曜日

エエ勉強には成った

事故を貰ってしまった我が愛車がやっと帰って来ました。70日余りの長期入院から戻って来たのです。ドーンと来てグシャッの事故でしたが二、三週間程の事と聞いていたので思いの外の長期入院で不便しました。何でも、生産中止の車種の為、部品の在庫が無かったということだそうです。それで時間がかかったと言うのですが、「ナンやそれ!」ですよ。生産中止と言っても数ヶ月前の話ですし、日本の自動車メーカーなのにガッカリです。車自体は大変気に入っているのにホンマ、「ス〇ル、しっかりせ~よ!」です。正直なところ次は"ス〇ルの車"は買う気には成りませんねぇー。安もんの車やからナメとるのでしょうか。しかしこれは我々製造業にとって大切な教訓です。ナンボエエ物作っていてもお客様の立場になられへんかったら、ナーンも意味が無いのです。自らを振り返るとエラソーな事は言えないのですが今後は改めなければなりません。"ス〇ル先生、エエ勉強に成りました、有り難うございました!" コノヤロウ・・・


2012年6月15日金曜日

北へ出動

またもや書き込みをサボってしまいました。ナンヤカンヤとバタバタした一週間でしたが昨日は但馬地方に出動しておったのです。なかなか行く機会が無かったのですが、行くとなると色々と予定を詰め込んでしまってまたもバタバタです。先ずは三件程打ち合わせをした後、以前大変お世話になった製材所に行ったのでした。その製材所が在るのは養父市大屋町と言う所ですが、そこは当工房の開業の場所でもあるのです。開業前少しの間、その製材所で働かせていただいていたのですがその製材所の人達には大変お世話になりました。そういう訳でこの町は思い出深い場所なのです。思い出の場所もそこそこにその後、丹波市にある木材コーディネーターの会社、そして木材市場に行ったという、例によって例の如くのハードスケジュールでした。ハードではあるが充実した一日であったと言えますがね。行く先々で皆さん不景気で悪戦苦闘されている様でしたが、お互い負けんとガンバロウと言う所でしょうか。一方で私自身、気楽にやれていることに感謝した一日でもあったのでした。





2012年6月9日土曜日

梅雨入り

とうとう当工房の地域も梅雨入りしました。例年よりも遅い梅雨入りだそうです。真夏の暑い時期も辛いのですが、ジメジメして蒸し暑くてうっとうしいこの季節もなかなかのモンです。さて、我々木工業界においても雨が多く湿度の高い梅雨の時期はあまり歓迎されるものではありません。湿度のため木が膨らんでしまうので、せっかく組み立てても後で接着面に隙間が空いて来たりと不具合が出る事があるからです。季節を問わず雨の日は組み立てをしない木工家も居るぐらいなのです。自然のサイクルですので約40日間はじっとガマンです。梅雨が明けるといよいよ夏です。夏の間、当工房はヤタラに暑い作業環境ですが、何故か私、ワクワクしてしまうのです。暑くてヒーヒー言うくせに「夏や!夏や!燃えてくるぜ!」と、我ながらエエ歳して誠に暑苦しいことです。梅雨入りと聞くと次に控えている夏が待ち遠しくなるオッチャンの今日この頃であります。(ホンマ、暑苦しい奴やと思います。スンマセン。)


2012年6月8日金曜日

生徒さん作品

本日は生徒さん作品の紹介です。今日は木工教室金曜日コースなのですが、今日の夕方に完成した正に出来立てほやほやの作品です。学習机なんですけどシンプルなデザインでエエですねぇー、私好みです。この作品、お母さんが息子さんのために作ったモノであるという誠に泣ける話なのです。夜なべして編んでくれた手袋といい勝負です。丁寧に一生懸命お母さんが息子さんのために作られた作品ですので、その辺の学習机とは根性の入り方が違います。この学習机で勉強すれば成績アップは間違い無しです、たぶん。まあ冗談はさておき(冗談かいな)、シンプルで上品な作品ですので一生付き合えるモノに成ることでしょう。Fさんお疲れ様でした。



2012年6月7日木曜日

別注の椅子進行中

別注の椅子の雛形が出来ました。ビスだけで組み立てているので疾風の様な速さ(ちょっと古い?)での完成です。原寸図を書いて雛形の完成まで1.5日以下ですので、なかなかの速さです。本ちゃんもこれくらいの速さで作ることが出来たら良いのですが、モノ作りはそんな甘いモンではないのです!
先ずは、この雛形をお客様にお見せしてそして座っていただいてご意見を伺わなければなりません。本ちゃんの完成までの道のりはまだまだ遠いのです。


2012年6月6日水曜日

生徒さん作品

本日は生徒さんの作品紹介です。なかなか凝った作りの椅子です。笠木と座板の加工がこの作品の難しくも面白い所でしょうね。又、4本の脚が四方転びになっているので難易度が高い椅子です。Iさんお疲れ様でした、もうどんな難しい椅子でも作れる自信が付いたことでしょうね。下請けに出そうかな?(ウソウソ。)


2012年6月5日火曜日

別注の椅子製作開始

本日より別注の椅子の製作に入りました。詳しくはお話出来ませんが、脚の不自由な方用の椅子です。まず図面を書くところから始めるのですがこれは既に出来ております。そこで本日は原寸図を書く事から始めたのです。原寸図を書くことで、図面でわかりにくかった部分を少しずつ詰めていきます。この後、原寸図を元に雛形を作っていくのです。その雛形をお客様に座っていただいて各部分を確認し試作に入ります。試作では細かい所、ディテールを詰めていき、それから本ちゃんにかかるという訳です。別注の椅子を作るのにはこれくらい手間が懸かるのです。椅子一脚(今回は2脚)と言っても費用は押して図るべしであります。が、しかし、バット、ハウエバーなのです、身体に合った椅子が手に入るのですから安いモノです。皆さん、自分の身体に合ったエエ椅子を注文して見ませんか?(もちろん当工房で承り申し上げます・・・って、結局は露骨な宣伝でアリマス、平にご容赦を。)


2012年6月4日月曜日

まだまだ勉強中

昨日で、木工家ウィーク名古屋2012が終わりました。朝一番から木工家ウィーク名古屋2012での他の展示会をはしごして見学し、午後より自分が出展している暮らす木の椅子50脚展の会場におりました。思いの他沢山のお客様に来て頂き、大変盛況な展示会になりました。今年で五年目の展示会という事で、実行委員の皆さんのご努力も在ってでしょう、イベントととして定着したものに成っている様でした。雰囲気のある場所に力作ばかり五十脚(自分の作品も含めて?)が展示されているというのは実に壮観で、見応えのある展示会は私自身も楽しめました。もちろんお客様もそれぞれ座り比べて楽しんでおられているご様子でありました。力作揃いですので大変勉強にも成りましたし、自分の椅子に座っていただいているお客様の反応も今後の参考に成りそうです。良い刺激になりましたねぇ。やっぱり色々な所へ出動せなアキマセンな、ホンマに。まだまだ勉強でアリマス!そして実行委員の皆さん、本当に有り難うございました!





2012年6月2日土曜日

出動!

昨日から私が出展していますところの、暮らす木の椅子50脚展が始まりました。週末は木工教室がありますので本来なら出展の現場にはおれないのですが、日曜日だけお休みをいただいて明朝名古屋へ向けて出動です。ちょこっと他の展示会を見学して、ちょこっと自分の展示会にも顔を出し、そして最後に自分の展示している椅子をとっとと持って帰ると言う日帰りの割りに誠にタイトなスケジュールです。(このタイトなスケジュールと言うのが以外に性にあっているのです。セワシナイヤッチャ!)  近くの?飛騨に住んでいたとは言え名古屋は全く縁が無い土地ですが、縁もゆかりも無い場所へ行くのは若い頃から大好きの大得意ですのでミョーにワクワクしています。ウ~ん、昼飯なに食べよー、楽しみやぁー!(一体私は何しに行くのでしょうか、自分でも呆れる・・・。)