当工房の木工教室では基本的には刃物の研ぎ方や道具の仕立て方から先ず始めます。そして次にこちらから与えた課題をこなして頂きます。それから、やっと自由課題(要するに作りたいモノ)へと移るのです。生徒さんには、まどろっこしくて大変申し訳ないのですがどれも大切な事ですのでガマンしてついて来て欲しいのです。道具や刃物は手の延長線上にありますので仕立て方は重要になりますし、いきなり難しいモノに行ってもうまく行かないので課題もこなして頂きたいのです。課題には基本的な木工の要素が入っているので大変勉強になったりするのです。ここまで来ると木工の手強さが分かってくるので、この後の自由課題は慎重にコトを進めなければならないと自覚しはるんと違うかな。(ひょっとして、木工が嫌になってしまうかも?) 覚えてしまえば、たいそうな事言うほどのもんでも無い木工の技術ですが(こんなこと言うたら名人や巨匠にシカラレルな・・・)、そこまで行くには少々時間がかかるのです。
写真は課題のスツールです。ほぞ組で出来ておりその加工は手加工のみです。みなさんそれなりに苦労されていますが、なかなかの出来にしてしまうのがちょっと驚きです。私の始めた頃と較べるとエライ違いですよ。このまま二十年ほどコツコツ続ければ私以上の木工屋です。継続は力なり、です。皆さん、続けて下さいね。
大槻先生
返信削除おかげさまで昨日、自由課題の2番目の箱物作りが終了しました。いつも丁寧に教えていただきありがとうございます。
これも基本課題で習得した技術が生きていて、難しい木組みもきれいにできたのですね。
箱物は木組みの調整とカンナ掛けの技術が特に必要と思いました。最後の引き出しの出し入れの調整が最後の見せどころでしょうか。
さて、私は教室の課題とは別に自宅でも木工本などで見つけた
気に入った作品をを作成していますが、その時は基本課題で習得した技術が生きてきます。本格的な木工機械がないため手工具での加工がほとんどです。鉋やノミを常に切れるように研いでおくことも必要になります。
教室での次の課題の作成を楽しみにしています。
西宮市のSより
西宮のSさんいつもコメントありがとうございます。
返信削除箱物完成おめでとうございます。こつこつ進められた甲斐もあり良いモノが出来ました。やはり、木工にかかわらずあらゆる場面で基本は最も大切です。木工に関して言えば、道具の仕立や手入れを怠らない、直線直角にシビアになる、といったことが基本中の基本と言えるでしょうか。生徒さんの取り組む姿勢を見ると私などは何時も反省してしまいます、お恥ずかしいことでありますが。
さて、Sさん又良い作品を見せて下さい。