2012年2月2日木曜日

杉、檜

昨日の業務日誌でも触れましたが、現在、世界の森林資源の枯渇は深刻な状態であると言われています。我々木工業界の標準材であるところのナラ、タモは中国東北部やシベリアなどが主な産地です。(国産のナラ、タモはまず手に入りませんので。)特に熱帯雨林地帯と並んでこの産地の状況は本当に深刻であると感じます。良材が手に入らないのです。ですから当工房も含めて多くの木工所がアメリカ材であるホワイトアッシュやホワイトオークを主に使っている状態です。アメリカ広葉樹協会によるとアメリカ材は年々蓄材量が増えているということですが本当なんかなー。そこで、みなさんは我が国にはこんなに木が植わっているのになんで外国材を使うのか不思議だと思われませんか。それは、我々木工業界だけの話でいうと、日本に多く植わっている杉や檜は家具材としては使いにくい物であるということなんです。軟らか過ぎて強度不足になるのです。しかし、日本の森林問題解決の為にも我々が杉、檜の商品化に取り組まなあかんのです。実際に10年以上、色々と試行錯誤しているのですが難しいですねー。杉ならではのデザイン、杉だから良いのだというデザイン、そんな物が出来ないかなぁー。

1 件のコメント:

  1. 最近、2x4材(ホワイトウッド)を使って、マガジンラックを作っています。材が柔らかくてほぞを作ってもきれいにできません。ぼろぼろに崩れたり、ふちが割れたりします。
    それでもくさびを入れたりして、何とか組み上げて、接着剤を塗ってハタガネで固定しています。
    糸のこ盤で模様を切り抜きましたが、柔らかいのでこれは楽でした。
    どんな作品ができるやら。

    兵庫のH.Sより

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