2012年9月11日火曜日

留め

例えば額縁の様に45度の角度の木と木をつないで90度に接合している状態を「留め」と言います。ナンでこんなことをするのかと言うと、木の切断面である木口を木製品においては、表にして見せない方が良い、ということが大きな理由の一つです。後、見た目がカッコイイということですか。(これが一番重要かも。)  この「留め」、同じ幅のものをつなぐから45度づつで90度つまり直角になるのですが、違う幅のものをつなぐ時は一体どないなるねん、ですよね。当然、45度づつではきっちりとつながりません。それぞれを角度を変えてつながなければならないのです。これを「流れ留め」と言うそうですが、いかにも面倒臭さそうでしょ。ところがそれがそうでも無いのです。かえって普通の「留め」の方が厄介かも。囲炉裏テーブルの炉縁などは、板の幅が広い為、丸のこ盤で切った後、微調整をしなければならないのですが、4ヶ所、8個の45度をバシッと同じに揃えるのはなかなか難しい事です。その点、むしろ「流れ留め」の方がは角度を合わせ安いような気がします。一見、ごく普通の何でも無い事ほど、難しいものなのかも知れません。



2 件のコメント:

  1. 大槻先生

    写真の囲炉裏テーブル素晴らしいですね。

    それにしても幅が広い板を、丸のこ盤で切った後、微調整をして、4ヶ所、8個の45度をバシッと同じに揃えるのは大変なことと思います。どのような微調整をされるのか興味があります。

    最初「流れ留め」がよく理解できなかったのですが、やっと分かりました。幅の異なる板を90度に継ぎ合わせることですね。「流れ留め」の方がは角度を合わせ安いとのこと。不思議な気がします。

    明日は教室です。しばらく木工から離れていたので、気分を木工モードへ戻して、四方転びの椅子づくりの挑戦です。

    西宮市のSより

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  2. 西宮のSさんいつもコメントありがとうございます。

    自分でも、もう一つ解らないのですが、「流れ留め」の方が、自分はさほど時間を掛けず合わせることが出来るのです。不思議やぁー!

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