2012年12月30日日曜日

本年の業務終了?

本日で本年の当工房の業務は終了です。今年は年明けからロケットスタートの忙しさでしたが、新しい出会いもあって充実した一年でありました。たくさんの人にお世話にもなりました。本当にありがとうございました。来年も当工房をお引き立てのこと、よろしくお願いいたします。
あぁ~、やっと休めるなぁ・・・、って工房の掃除をしてへんがな!えらいこっちゃ、大晦日に掃除や!何時如何なる時もギリギリの当工房であります。

2012年12月29日土曜日

本年最後の木工教室

本日、今年最後の木工教室でありました。来て頂いている生徒さん達には一年間本当にお世話になりました。作られている作品もどんどんレベルが上がっていき、どんなモノに仕上がるのかを楽しみにさせて頂いた一年間でもありました。プロとしてのワタクシにとっても大きな刺激になりましたねぇ。何遍も言いますが、「教えることは教わること」、です。生徒さん達には、「作ることを楽しむこと」と、「ワタクシ自身の技術の拙さ」を気付かせていただきました。本当にありがとうございました。生徒の皆さん、来年もどーぞよろしくお願いいたします。

2012年12月28日金曜日

非常事態宣言解除

本日12月28日、2012年も残すところあと3日となりましたが、多くの?皆さんにご心配をおかけした非常事態宣言も本日で解除させて頂くこととなりました。今年はバタバタに始まり、バタバタに終わるといった忙しい一年でありましたが、最後のバタバタであるこの度の非常事態もなんとか乗り切ることができました。年内まだやるべきこともありますが今はホッとしています。しっかし、こんなことばっかりしておったらアカンなぁとは反省しているのです。もうちょっと、当工房の運営も考えなければなりません。と、言いながらもう何年も経っているのですから我ながら困ったモンです。面白そうな事は何でも喰ってしまう、という性格を治さなければいかんねやろなぁ~。バカは死なんと治らないと言いますが、出来ましたら、死ぬ前には治したいものです。(ムリな気がする・・・。)

2012年12月27日木曜日

メリとハリ

現在制作中のベッドに敷き詰めるすのこ状の板には、床板として加工されている既製品を利用しています。手抜きのようですがこういった既製品を利用することの方が合理的であると考えているからです。もちろん全く加工しない訳ではなく、ワタクシの方でも多少の加工はするのですが重宝するのです。このような部分に使う材料は上等なモノを使う必要はありませんので、今回も檜の一等材を使っております。一等材と言うと上等に聞こえますが、まあ、簡単に言うと節アリ材ということです。こんな材料を削って薄く加工すると節が抜けて穴があいてしまいます。こうなると、穴を埋めるか、節のある部分を棄ててしまうかのどちらかになってしまいます。ドエライ手間をかけるか、ドエライ歩留まりの悪いことになるか、ということになるのです。エエ材料を使えば良いのですが、それももったいないとなると、御登場頂くのが既製品の床板様ということになります。この既製品の床板はとてもスグレモノです。兵庫県産木材を使った無塗装のモノで、ナント節で空いてしまった穴に埋め木を施した板なのです。しかも、あたかも節が抜けずにいるように小さな枝のような埋め木を埋めている念の入れようなのですから驚きです。これぞ、ジャパンプレミアムでありますよ!(ちょっと大層かな? )  えらい手間かけているけど、この板作っているとこ勘定合ってるんかな?  面倒臭いことを人に安い値段でやらせている様で何か微妙でもありますが。まあ、いずれにしても当工房が制作するような手作り家具であっても、材料使いはメリハリをつけなければならないのです。


2012年12月26日水曜日

これでエエねん!

当工房は狭いスペースしかありませんので大物を作るときは工夫が必要になります。あっちを除けて、こっちを動かし、なぁーんてしながらまるでパズルです。そういう理由もあって整理整頓を心がけているのですが、それでも木っ端が溜まってしまいます。まぁ、この時期薪ストーブである程度燃やしてしまうのでどうにもナランことにはなりませんけど、んー、もったいないとも言えるな。それはさておき、狭いスペースを無い知恵しぼって工夫することは良いことかも知れません。ワタクシが弟子をやっておりました工場も狭い町工場でしたが、やたらに大きいモノでも工夫して作っていました。親方曰く、「狭い場所は狭いなりに工夫して使うし、広い場所は広いなりに贅沢にエエ加減に使ってしまうもんや、だからこれでエエねん!」と、半ば開き直りとも取れる様に言っておりました。確かにその通りかも知れません。体育館の様な広い工場なのに足の踏み場も無いくらい木っ端が散らかっている工場など珍しく無いのですからね。その親方がワタクシが退職した後、それこそ体育館の様な広い工場に移転したとき、ナンと言ったかと言うと、「やっぱり広いところはエエなぁー!これでエエ仕事が出来るで!」、って、なんやねんそりゃ!ですよね。しかし、親方のエライところは広い工場に移っても整理整頓の行き届いた工場であったことです。親方みたいなキッチリした性格の人はどこへ行ってもキッチリするのでしょうな。ワタクシのようなエエ加減な性格の不肖の弟子なんぞは広いところへ移転した日にゃぁ、ドえらい汚い工場になること間違い無しです。ですから、「これでエエねん!」なのです。(負け惜しみでアリマス。)


生徒さん作品紹介

一週間ほどのご無沙汰でありましたが、業務日誌を再開させていただくことにいたした。年末までの仕事に一定の目処が立ちましたのでやっとこさっとこの再開です。忙しいからとブログをサボって良いわけではありませんが、お目こぼしのほどよろしくお願いいたします。
さて、本日は生徒さんの作品紹介です。西宮のSさん製作の椅子ですがこれまでに何脚か作られたSさん定番椅子の最新バージョンです。こつこつと自分の定番モノを進化させていくということはとても良いことであります。(シブイなぁ、プロみたいや!) 西宮のSさんお疲れ様でした。次はどう進化していくのか楽しみです。




2012年12月19日水曜日

非常事態宣言!

またもやブログをサボってしまいました。言い訳は山ほどありますが、ここでは申しません。(いや、やっぱり言おうかな。)
さて、本日12月19日です。どエライことです。全然予定通りコトが進んでおりません!想定よりも作業が手間取りまくってピンチです。エライこっちゃ!エライこっちゃ!ワタクシに分身の術が使えればなぁ。(アホなこと言っとる場合か!) 毎年この調子ですが、今年は久しぶりの大ピンチであります。不可能を可能に変える男オオツキでありますが、絶体絶命の状態に追い詰められております。エ~ぃ、こうなったら何回かアレをやるしかない!(トホホ、またアレをやるのかよぉぉぉ~。) 非常事態宣言発令でアリマス!


2012年12月13日木曜日

残業は今日も続く

今日は良い天気でありました。過ごし安いエエ日和でしたね。しかし、ワタクシはというとセッセと仕事です。相変わらず削り屑を作っていた、あ~、いや、いや、家具を作っておりました。今日は少々カンナ削りをいたしておりましたので体もポカポカです。ポカポカどころか日中は暑いぐらいです。ワタクシ防寒のため、ヒートテックやらフリースやら着込んで着膨れしているぐらいですから今日の様な日は少し動くと汗をかくのです。こんな良い日和も日が落ちるとあっという間に寒くなります。またまた着込んでセッセと削り屑作り、いや、いや、家具作りにいそしむのです。あーあ、まだまだやらないとアカンな、腹減ったな・・・。


2012年12月11日火曜日

木取り

本日の作業は荒木取りからです。普段使っている材料は耳断ちしてあるものですのでさほど思案しなくても木取り出来るのです。しかし、今回の材料は耳付きの幅広板です。これを木取りするのには、ちょっとばかり頭をひねらなければなりません。節や辺材を避けて木取りをしなければならないからです。又、木目の流れを見たり、見た目の綺麗さを考えたりと、注意することが多いのです。木工では本来、こういう木取りから始めるものなのでしょうな。現代の木工ではほとんどこういった作業はしませんが(ウチだけかな?)、たまにこういう作業をすると色々勉強になります。大昔の木工所では木取りは親方の仕事だったそうですが、そりゃそうです。どんなに技術が高くても木を読むことが出来なければ良いモノは作れませんからね。こうやって仕事をさせていただいて、勉強もさせいただいているのですから有り難いことです。(ちょっと面倒臭いけど・・・いや、いや、ウソです。)



2012年12月10日月曜日

危険な兆候?

この一年間、ナンやカンやで忙しくさせていただいて来ました。というか、年末ぎりぎりまでこのバタバタは続くのですが、ここへ来てとうとう体調を崩してしまいました。いや、いや、大したことはないのです。頭と関節が少々痛いことと、お腹がユルイことぐらいなのです。大したことはないとは言うものの、これはヘビーな風邪のひきはじめかも知れません。急に寒くなったということもありますが、この一年の疲れが出て来たのでしょうか。ここ十年以上もヘビーな風邪などとは無縁であったワタクシですが、これは気をつけなければなりません、もうエエ歳ですからねぇ。こじらせて寝込むような羽目にならない様ちょっと様子を見ながらの仕事になるかな。木工は以外と体力勝負の仕事ですので体調不良は致命的です。ワタクシ体力自慢のアラフィーですがここは一つ二三日は自重しながらの安全運転で過ごしたいと思います。

2012年12月9日日曜日

年末と言えば?

年末です。年末と言えば、年末ジャンボ宝くじです。一等前後賞合わせてウン億円、というまことにゴージャスな宝くじです。十年前ぐらいに一度だけ買ったことがありますが、もちろんスカです。ワタクシ、大昔に某印刷会社で営業マンをいたしておったことがありましてその関連会社の宝くじ工場に見学に行ったことがあるのですが、そりゃたまげたモンです。なにせ戦車みたいなドデカイフォークリフトがパレットに積まれた宝くじの山を抱えて右へ左へと忙しそうに走り回っているのです。そして、その宝くじのパレットがそれこそ山の様に積み上げられているのですからビックリです。その時以来、ワタクシは「こんなに刷られまくっている宝くじナンぞ、絶対当たるわけないわい!」、と思っているのですが、毎年年末になると「当たったらエエなぁー、買ってみようかなぁ」なんて思ってしまうのです。しかし、よくよく考えてみると特に欲しいものは無いのです。ポルシェに乗りたいわけで無し、銀座で豪遊したいわけでもありません。強いて言えば、「躊躇せず木工の刃物、機械、電動工具、材料を買いまくってみたい」、ということぐらいです。で、「こんな儲からん仕事にお金使ってどうすんねん!」、となって、「アホくさ、宝くじナンぞ買うのヤメヤ!」、と終わってしまうのです。我ながら呆れますが毎年この調子です。「貧乏人は貧乏が好き」、と言いますがこれが正にそれですな。ナンとナンとワタクシ、結構今の状態に満足しているようです、んっ~?  (つまらん話しで恐縮です。)

2012年12月8日土曜日

生徒さん作品紹介

本日は生徒さんの作品紹介です。
西宮からお越しのSさん製作の椅子です。本日座面をアクリルテープで編みこんで完成しました。四方転びの構造にサネでつないだ笠木をのせたモダンなデザインです。白い色の材料にミドリ色のアクリルテープの座面が良く栄えているオサレな一脚になりました。四方転びの構造ですので原寸図を書くところから苦労されていた労作ですが、こつこつと取り組まれて本日完成です。西宮のSさん完成おめでとうございます!





2012年12月7日金曜日

手が喜ぶ仕事

当工房は手作り家具工房ということになっておりますので、ノミやカンナだけで作っていると思われている方もおられるかも知れません。例えば江戸指物の様なイメージでしょうか。しかし、実際はほとんどの部分を木工機械に頼っているのです。(ウチの機械は質、量ともにショボいのですが。) 平面に削る、直線直角に切る、垂直に穴をあける、などなどみんな機械でやって仕舞います。やはりプロですので、効率と精度を考えるとそうせざるをえません。木工機械は現代においてはノミやカンナの延長線上にあるとワタクシは考えますので機械を使うことには全く抵抗はありません。そうした中でも機械では出来無い、手で刃物を使って加工しなければならないものもあるのです。曲線を作ったり、丸く削ったりとかがそれに当たります。この手で削る作業は機械での作業と違って、その行為そのものにのめり込んでしまうという部分があるので困ったモンです。(機械で出来ることまで手でやろうとする傾向がままあるのです。つまり、作業効率を悪くしたがるということです。ナンのコッチャです。) 椅子の座板を座ぐりしている時などは無我の境で「これは、禅ヤゾ!」なーんて思うぐらい、どういえば良いか、ウ~ン、満ち足りている気分と言うか、まぁ、そういう境地なのです。ワタクシはこれを「手が喜んでいる仕事」と言っております。ほとんどの部分を機械で作っている中で「手が喜んでいる仕事」を足すことが作るモノを変えるのかも知れません。モノ作りはプロであっても楽しくないとアカンと思っておりますが、またもやここでも商売とモノ作りとのせめぎ合いであるのです。


2012年12月5日水曜日

寒いです。

ここのところ寒くなりましたねぇ。いかにも師走と言ったところでしょうか。朝のうちは寒くても平気ですが、夕方以降日が落ちてからの寒さはこたえます。薪ストーブを焚いているのですが、火の用心の為夕方以降は火を落としているので特に寒いのです。(以前にもお話ししましたな。) 今年は例年にも増して忙しい年末ですので夜遅くなりそうでゲンナリです。昔は暑さより寒い方が得意であったのに最近は逆です。あっ、そうそう寒さで体も辛いのですが、木工作業の上でも寒さは厄介なのです。接着剤が凍ってしまったり、砥石が凍って割れてしまったり。夜のうちに接着剤を付けて組み立てて帰って、翌朝クランプを外したら接着不良で剥がれて来たとかなんてことも起こります。冬は他の季節よりも色々と木工作業の段取りに頭を悩ますことになるのであります。

2012年12月4日火曜日

作品の紹介

本日は新作の紹介です。今回の新作は椅子です。(また椅子かい!)  積層合板で曲げた背板になっていまして、座面はアクリルのテープかペーパーコードで編み込んでいます。(画像はアクリルテープのバージョン) 食卓の椅子に使っても良いし、書き物をするときに使っても良いと思います。広い背板が背中をサポートしているので、なかなかの座り心地になっております。(自画自賛です。) さぁーて、これも定番にしようかなぁ、どうしようかなぁ?


2012年11月30日金曜日

エライこっちゃ!

11月も終わってしまいます。ってことは明日から12月、今年も残すところ後ひと月です。エライこっちゃ!あれもしてない、これもしてない、ホンマにエライこっちゃ! 年末は毎年忙しいのですが今年ほどし残したことの多い12月はありません。あっーエライこっちゃ!ホンマに叱られてしまう。忙しいのは大変有り難いことであります。ですがホンマにホンマにエライこっちゃです。エライこっちゃと言っておるだけではちっとも解決には向かいませんけどね。

2012年11月29日木曜日

手強い銘木

当工房では椅子の背板を作る為に積層合板で木を曲げることが多い、と以前にもこの場でお話しいたしましたが本日はそれに関して少々。
いつもの様に何枚かの薄い板を型ではさんで接着剤を塗って圧着したのです。一晩おいて翌朝型から外した時、「ん~?ナンか変やぞ。」、と思いはしましたがそのままにして次の段取りに進もうとしました。まさにその時、「バンッ!」と大きな音がしたのです。一体何の音か解らなかったのですが、良く見ると積層した背板の接着部分が一部剥がれているではありませんか!つまり、接着不良で積層合板が部分的に破裂したということなのです。今までに何度もこの作業をやっておりますがこんなことは初めです。確かに積層合板は薄板を曲げながら接着するので接着面に大変なストレスがかかります。しかし、いつも通り強力な接着剤を使い前夜接着した時も特に問題無くきれいに着いていたのです。考えられることは一つです。それは使った材料がチークであるということです。チークは接着不良を起こし安い木であるとは聞いておりましたが、こんなにアッサリ破裂するとは以外でした。ナラ、タモ、ビーチ、アッシュ、と色々使用しましたが全く問題無かったので少々見通しが甘くなった様です。そういえば、北欧の椅子でもチークの積層合板の物はなかったかもな。さすが、腐食に強い木だけのことはある。木に含まれた油分が他の木とはチと違う様ですな。  チーク様、お見それいたしました!(反省であります。)



2012年11月28日水曜日

安全第一!

一昨日、急ぎ仕事の為に材木屋さんに走って行った時のことです。いつもお世話になっている材木屋さんの従業員Kくんが、「この前、いつ来はりましたかねぇ。」と言うので、「先月の中頃に来たよ。」と、答えたのですが、「じゃあ、もう知ってはるのかな?」と意味深なことを言うのです。今の御時世またどこぞが倒産したとか景気の悪い話かいなと思い、「何のこと?知らんで。」と答えると、おもむろに右手をワタクシに見せて「怪我してしまいましてん。」と言うではありませんか。良く見ると右手中指の第一関節の三分の一ぐらいが欠損しているのです。材木屋さんですから顧客の求めで材木を切ったり削ったりするのですが、その時にやってしまったそうです。もう二ヶ月ほど経って肉も付いて日常には不自由はないが欠損したところが痺れたままであると言っておりました。実はワタクシも弟子のころに同じ機械で同じ右手中指を怪我してしまいまして、欠損まではいかないけれど指先が少し欠けているのです。「お互い気付けなアカンなぁ、いっぺん怪我するとなかなか治らんし、もう元には戻らないことが多いからな。」とワタクシ。いやぁー、ホントに怖いことです、十七年前の怪我した時のことを思い出してしまいましたねぇ。年末に向けバタバタに拍車がかかっている当工房ですが、今一度、安全には注意しなければならないと思わされた出来事でありました。

2012年11月27日火曜日

まだまだやれるぞ!

ブログの更新もサボりまくりで申し訳ないことであります。さて、ワタクシ大槻家具工房も相変わらずバタバタでありますが、昨晩はナンと!徹夜をしてしまいました。急な仕事が入って来た為にやむを得ずの徹夜仕事です。お世話になっているご近所の木工所の社長さんがお昼前にやって来て、「頼むから仕事を助けてくれへんか。」と、エライ頼み込みなさるのです。「ワタクシで出来ることならやらせていただきますけど、いつまでにやればよろしいのかな?」と、聞いてみると明日の朝までにナンとかならんかとおっしゃるではありませんか!「えぇっ~、材料も手元に無いし、無理ですよ!」と、ワタクシ。「そこをナンとか」と、社長。しかし、困っている人をほって置くということでは、日本男子の端くれであるワタクシの一分が立ちませんので、とうとう先ずは材木屋さんまで走ることになったのです。そして、工房に戻って来て、「休憩無し、食事無し、水分補給無し」、のノンストップ徹夜仕事でナンとか間に合わせたということなのです。若い頃、時々徹夜仕事もやっておりましたが、エライ久しぶりの徹夜仕事です。「まだまだ俺もやれるなぁ!」、なんてちょっと誇らしい気分もありますが、そんなこと言っているとろくなことはありません。「エライ申し訳ないことでした。」と、社長。「お役に立てて幸いです。」と、ワタクシ。で、社長、「後六台やってもらわんとアカンのよ、大丈夫、大丈夫、今度は少し納期があるから。」  「エっ?六台?マジかよ・・・・。」大槻くんの戦いは続くのです。


2012年11月22日木曜日

倒れるまでやる?

またまたブログをサボってしまいました。当ブログは業務日誌ということになっているので毎日書き込まなければならないのですが、生来のなまくらな性格が災いしてでしょうか、しょっちゅう怠けてしまっており恥ずかしいことです。
さて、当工房は相変わらずバタバタです。それなのに全然儲かっていないのですから、一体どういうことでしょう。ホンマ、ワタクシなどは経営能力ゼロでありますなぁ。そんな経営能力ゼロのワタクシの工房にも色々とお仕事をいただいているのですから有り難いことです。我々モノ作り屋はモノ作りと商売との間で常に揺れ動いているのですが、やっぱり腹が減るので仕事があるのはホントに有り難いのです。
写真は注文の椅子などの製作中の様子であります。バタバタやけど、倒れるまでやるぞ~!(アカン、アカン、倒れてどうするんや。) 


2012年11月18日日曜日

生徒さん作品紹介

本日は生徒さんの作品紹介です。ここのところ生徒さんの作品の完成ラッシュです。本日紹介の作品は神戸市西区からお越しのAさん製作のダイニングテーブルです。スッキリしたデザインの大きなテーブルです。大きいテーブルですが、暑苦しいところが無いカタチなので現代の住空間には良く納まるのではないでしょうか。材料も最近あまり見かけないほどの良材のナラですので全体が上品な出来上がりです。Aさん、良いモノが出来ましたね、お疲れ様でした!


2012年11月17日土曜日

無意味に耐える

ワタクシ大槻も、モノ作りを生業として早二十年以上経ってしまいました。あっ!ちゅう間の二十年ですが、人間がなまくらなワタクシが二十年以上も一つのコトに打ち込んで来たなんて驚きです。さして思い入れも無く何となく始めた仕事が一生の仕事に成りつつあるのですから、人間何がどうなるかなんてホンマわかりません。こう言うと今や確信犯的にモノ作りをしている様に思われるかも知れませんが、ナンのナンの未だに悩み多き日々です。最近、知り合いの備前焼の作家先生が、「無意味に耐えられることが、作家としての資質の一つである。」、とフェイスブック上で書いておられましたが、長年ワタクシ自身思い続けてきたことを明確に言葉にしてもらったような思いで拝見していました。少しでも良いモノをと自分なりに努力してきたつもりですが、そんなもんに何ほどの意味があるんや、と思ったりもしていましたし、反面そもそもモノ作りに意味なんか必要無いわい!とも思ったりもしていたのです。ホンマ、エエ歳して悩ましいことです。これからのワタクシのモノ作りは、意味を意識せず、思いのままに、手の動くままに続けなければならないのでしょうか。しかしそういう風に考えること自体、意味を意識していると言えるようにも思いますけどね。はたまた、無意味に耐え、無意味から何かを生み出すことがモノ作りなのでしょうか。考えれば考えるほど訳が解らなくなってしまいます。(いらんこと考えんと、サッサと仕事せーよ!・・・ですよね。)

2012年11月16日金曜日

火入れ

今日は今シーズン初めて薪ストーブに火を入れました。昨日あまりにも寒かったので、煙突掃除やらストーブ本体の掃除やらを慌ててしての火入れです。例年ですと11月に火を入れることは無いのですが、今年は当工房史上最速の火入れです。寒かったからですけど、それ以上に去年よりまた一つエエ歳になって、さらに寒さに弱くなったのかもなぁ。エエ案配で火を焚き続けましたが、今日は昨日と打って変わって良い日和だったものですから、結局午前中10時くらいには火を焚くのを止めてしまうことになりましたけどね。今日ぐらいで平年並みということでしょうな。さてさて、今年もいよいよ薪集めに奔走する日々が始まったということです。当工房は木工屋でありますので「薪ストーブの燃料には困らんでしょう」、と皆さんは思われるかも知れませんが、1シーズンに必要な薪の数は大変な量なので、当工房で出る木っ端など、あっ!ちゅう間に失くなってしまいます。それで毎年薪の確保にバタバタするという訳なのです。当工房にとって暖を取るということはなかなかの手間食いなのです。


2012年11月15日木曜日

試作品の椅子

先日来試作しておりました椅子の紹介です。元々は以前にペーパーコードで編んでいた椅子を座板に変更ということで試作となったモノです。変更部分は座板だけですので、大した変更ではないのですが、それでもそれにともなって他の部分をちょこっと変更をしなければならないのでした。今回サクラでの注文ですのでサクラで試作しましたが、相変わらずのデザインのシンプルさはともかく、インパクトのある一脚になりましたね。やはり家具は材料によってガラッと印象が変わります。質感の高いサクラの椅子はゴージャスでインパクトのある椅子になったということになりますかな。オールサクラのダイニングセットとなりますので質感の高いダイナマイトなモノになることと思います。全体の出来上がりが楽しみであります。



2012年11月14日水曜日

材料の仕入れ

またまた書き込みをサボってしまいました。
さて、本日は材料の仕入れに行ってまいりました。いつもの材木屋さんではなく、以前サクラを仕入れた岡山の材木屋さんまで行ってきたのです。正直なところ遠いというのが実感なのですが、今回仕入れる材料はそこにしか豊富に無いので仕方ありません。ナラ、タモ、ビーチ、アッシュ等ごく一般的な材料と違っていて、しかも国産材となると手に入れるのに難儀します。要するに、杉、檜などの針葉樹以外の家具材などに使われる国産広葉樹資源は枯渇しかけているということになるのです。我々家具屋としてはそれでも貴重な広葉樹材を探して走り回らなければなりませんので、少々遠い所にまで仕入れに行くのです。現在一般的に使われている輸入広葉樹材もこの先どうなるかわかりません。日本中のご家庭で杉、檜の家具を使わざるを得ない日もそう遠く無いのかも知れません。


2012年11月10日土曜日

Sさんの椅子完成間近

本日は木工教室土曜日コースです。
西宮からお越しのSさんが、かねてよりチャレンジされておられました四方転びの椅子の本体の組み立てが終りました。完成まで後二回ほどというところでしょうか。ノルディックデザインの椅子で座面はアクリルのテープ張りですので、なかなかオシャレな椅子になりそうですねぇ。ワタクシ好みのカタチですので、完成したモノを見るのが今から楽しみであります。やれやれ、いよいよホンマに負けそうになってしまいましたな。(めっちゃヤバいぜ!) 


2012年11月9日金曜日

体は一つ

先日ここでお話ししました椅子の試作もほぼ出来上がり、座ぐりを残すのみとなりました。しかし、ナンやカンやとバタバタしている内に一週間経ってしまってエライこっちゃです。この程度の作業でこんなに時間がかかるなんてトホホですよ、ホンマ。あれや、これや、それや、と自分の能力のキャパシティを超えているかもなぁ、体は一つやし。体力的には全然問題無いのですが、なにせ時間が足りません。よし!睡眠時間を3時間に減らしてガンバロウ・・・、ってデケヘン、デケヘン、そんなもんできるわけないわな。


2012年11月7日水曜日

生徒さん作品紹介

本日は生徒さんの作品紹介です。
今回ご紹介するのは、当工房木工教室開講直後からの古参生徒さんである作州浪人さんのロッキングチェアです。さすがベテラン生徒さんです、とんでもないモノを作ってしまいました! 原寸図面を起こすところから始められた力作ですが、Rや様々な角度を多用した難易度の高い作品です。いやぁー、ボヤボヤしているとワタクシ負けてしまいそうですな。ウチの仕事を下請けしてもらおうかな?(ウソ、ウソ。) 
作州浪人さん、お疲れ様でした! 次は何を作られるのでしょうか、楽しみです。


2012年11月6日火曜日

取り付け完了!

先日、かねてご紹介しておりましたリビング棚の納品取り付けに行ってまいりました。取り付け治具というか取り付け台を作り、何があっても対応できるだけの道具を持って行き万全の体制での現場仕事です。なーんて言ってもそんな大層な取り付けでは無いのですが、現場仕事は苦手なのでこういうことになってしまうのです。有り難いことに大した問題もなく、取り付け完了して一安心です。出来上がりはスッキリとした納まりで木の質感も良くエエモンになりました。
佐用町のSさんありがとうございました。そして、草風庵建築設計工房の岡本先生ありがとうございました!


2012年11月3日土曜日

ナンと!もう11月であります。

ナンやカンやとバタバタのワタクシですが、椅子の試作をしなければならない時期になってしまいました。年明け1月に納品のダイニングセットの椅子の試作品をそろそろ作らないといけないのです。要するに、そろそろ尻に火が着きかけてきたと言うことです。定番品の改良型ですので、さほど大騒ぎすることも無いのですが、ワタクシのことですから今から着手してもエエぐらいなのです。あれもせなアカン、これもせなアカンと、世間様より一足先に走り回らなければなりません。あぁ~、今年の年末はどうなるんヤロ、オソロシイ!


2012年11月1日木曜日

粋なリビング棚

本日も作品の紹介です。作品と言ってもワタクシの設計デザインではありませんのでホンマは作品と言えないのですがご容赦を。で、その作品は何かと言うと、小さなリビング棚です。(画像が悪くてすみません。) 一番下の段は電話置きに使われるとのことです。壁に直接取り付けるモノなのですが、なかなか粋なモンでしょ。ワタクシにこんな粋なモノは思い付きませんが、さすが建築家の先生です。そのデザインをされた建築家の先生とは、草風庵建築設計工房の岡本進一先生です。(相変わらずリンクの貼り方がわかりませんので検索してみて下さい、悪しからず。) いつもお世話になっている先生なんですが、発想がワタクシと全然違うので仕事の面で毎回エエ勉強になるのです。その上、創作楽器作家としても精力的に活動されておられるので、もうワタクシには何がナンだか、ようワカランお人でもあります。(岡本先生エライすんません。) それはさておき、このリビング棚を近日中に取り付けに伺うので、どんな風に空間におさまるのかとても楽しみであります。